ブラウザのCookie削除だけで終わらせません。転送チェーンを記録し、HTTP/HTTPS、www有無、CDN、origin、アプリのどこで同じURLへ戻るかを特定します。
最初に全体障害かブラウザ限定かを分ける
- 対象URL、発生時刻、エラー全文、直前のDNS・SSL・転送設定変更を保存する。
- シークレットウィンドウ、別ブラウザ、別回線で同じか確認する。
- HTTPとHTTPS、wwwあり・なし、トップと特定パスを別々に確認する。
- レスポンスのステータスと
Locationを、最初のURLから順に記録する。 - CDNルール、origin設定、アプリ・CMSのURL設定を一層ずつ照合する。
転送チェーンを省略せず記録する
ブラウザの表示URLだけでは途中の301/302/307/308が見えません。開発者ツールのNetwork、ホスティングやCDNの確認機能、または管理下の端末からヘッダーのみを追跡し、各段の送信元と Location を表にします。
| 往復パターン | 主な確認先 | 判断 |
|---|---|---|
| http ↔ https | CDN暗号化モード・origin転送 | どちらか一層へ統一 |
| www ↔ 非www | DNS/CDN・Webサーバー・CMS | 正規hostを一つに固定 |
| /login ↔ 元URL | 認証・Cookie・proxy header | HTTPS認識とsessionを確認 |
| 旧URL ↔ 新URL | 移行ルール・CMS | 逆向きルールを除去 |
| 一部パスだけ | アプリ・プラグイン | path条件と優先順位を確認 |
Cloudflareは暗号化モードとoriginの前提を合わせる
Cloudflare公式は、SSL/TLS暗号化モード、Edge Certificatesの設定、Redirect Rulesの不整合を主な原因として挙げています。特にCDNからoriginへHTTPで接続する一方、originがHTTPSへ戻す構成では往復が生じます。
- 現在のSSL/TLS暗号化モードと変更時刻を確認する。
- originが443で応答し、設定したhostnameに合う証明書を提示できるか確認する。
- Always Use HTTPS、Redirect Rules、Page Rules、origin転送の重複を一覧化する。
- 一度に一層だけ変更し、転送チェーンが一方向になったか再確認する。
TLSそのものが失敗する場合はSSL証明書エラーの切り分けへ進みます。
ブラウザ限定なら全体設定を変えない
シークレットウィンドウや別端末では正常なら、特定Cookie、古いHSTS状態、拡張機能、VPN・プロキシを確認します。影響が一人だけなのに、DNS、CDN暗号化、正規URLを全体変更しないでください。
避ける操作
- 原因確認なしにSSL/TLS暗号化モードをOffやFlexibleへ下げる。
- CDN、Webサーバー、CMSへ同じHTTPS・www転送を重ねる。
- 全利用者の症状をCookie削除だけで終わらせる。
- 転送確認のために証明書警告を無視して管理画面へログインする。
公式情報
WORDPRESS / 復旧後の判断
同じ運用を続けるかは、復旧後に分けて判断
障害中に移転を始めると、原因と移行差分が混ざります。まず復旧と証拠保存を優先し、その後に停止損失・復旧工数・移転費を同じ条件で比較します。
よくある質問
Cookieを削除すれば直りますか?
一人・一ブラウザだけならCookieやセッションが原因の可能性があります。しかし全利用者で同じなら、HTTP/HTTPS、www有無、CDN、origin、アプリのリダイレクト設定を確認します。
CloudflareのSSLモードをFlexibleからFullへ変えればよいですか?
構成確認なしの変更は別のTLSエラーを生むことがあります。Cloudflare公式は、暗号化モードとorigin側のHTTPSリダイレクトが矛盾するとループになると説明しています。originが443で証明書を提示できるか確認してから適切なモードを選びます。
301と302を混ぜるとループしますか?
ステータス番号の混在だけが原因とは限りません。転送先が元URLへ戻る、httpとhttpsが往復する、www有無が往復する、認証状態が往復するなど、Locationの連鎖を追って確定します。